金融機関が柔軟なオフィススペースを必要とする理由

フレキシブルな条件を持つ不動産は、金融機関が資本を保護し、規制を遵守するのに役立ちます

過去 10 年間で金融サービス業界は多くの変化を遂げました。2008~2009 年の経済危機を受けて、政策担当者は将来起こりうるインパクトから銀行を保護するため、業界の規制を強化しました。大規模な金融機関では、資本バッファーを追加し流動資産を最小限に抑える必要がありました。最も成功した銀行では、不動産への予算を含むコストの大幅な削減を始めました。 

同時に、クラウドベースの金融サービスは急速な進化を遂げ、それとともに増加したオンライン取引により金融サービスの不動産ニーズが変化しました。新型コロナウィルス(COVID-19)の影響下にある今、大規模な本社を持つかわりにサテライトオフィスを多数擁したり、オフィスを分散化することは、金融機関の成功を推し進めるだけではなく、従業員の健康と安全を確保する上で極めて重要な役割を果たしています。  

私は、WeWork の Mountain West 地域のポートフォリオディレクターとして、従来型の金融機関やチャレンジャーバンクとパートナーを組み、不動産のニーズに対応しています。従来型の銀行はそれほど進化していないように見えますが、実際には企業の不動産戦略に長期的な影響を与えるような商品やプロセスに関する急速な変化が起こっています。また、チャレンジャーバンクは子会社のスタートアップとして従来型の銀行にネストされていることが多いですが、独自の要件を持っている場合もあります。 

弊社のブローカーパートナーは、すべての金融クライアントに対してポートフォリオの柔軟性の向上および’固定コストの削減をサポートできます。さらに WeWork の製品は人材確保・維持の面でも効果を発揮します。詳細については以下をお読みください。

グローバルフットプリント

銀行はこれからも地理的に広大なフットプリントを持ち続けます。WeWork は、世界に広がる弊社の資産を通じて、独自の方法でそれをサポートすることができます。

過去 5〜7 年の間に、従来型の銀行は、都市内およびマーケット全体に労働力を分散し始めました。大都市では、リモートワークが可能になったこととクラウドベースのテクノロジーが進歩したことにより、銀行は「大きな本社をひとつ持つ」という形から、複数の場所に従業員を安価で分散させるという形へ移行することができるようになりました。WeWork のポートフォリオには 800 を超えるグローバルなロケーションがあり、これによってクライアントは充実したアメニティを備える最上級のロケーションを利用することができるのです。 

WeWork 615 S College St(ノースカロライナ州シャーロット)

従来型の銀行も第三次市場内の優れた人材基盤を利用しており、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響で、この傾向は 2020 年現在加速し続けています。アトランタ、ナッシュビル、フェニックスなどの都市は、従業員にとって生活費や家賃などの負担が少なく済むということもあって、銀行の規模拡大の際の温床となっています。すべての業界において労働力を分散させる必要があり、そのためには多くのスペースが必要であるという新型コロナウィルス感染症(COVID-19)における課題と上に挙げた傾向を組み合わせて考えると、これらのスポークは大規模な組織にとってより魅力的なものであることがわかります。 

従来、新しい市場への拡大にはかなりの時間と費用がかかっていましたが、WeWork は比類のないスピードと柔軟性を提供します。弊社のグローバルフットプリントとフレキシブルな契約条件により、金曜日に契約を締結して月曜日の朝にクライアントを新しいオフィスに移すといったことが可能になります。これにより、クライアントの貴重な時間と資本を節約できます。 

フレキシブルな契約条件

チャレンジャーバンクはスタートアップとほとんど変わりがありません。モバイルファーストのデジタルディスラプションであることが多く、従来の銀行とはまったく違う戦略を立てていることもあります。ただし、多くのチャレンジャーバンクは規模の大きな金融機関から資金を提供されており、その金融機関のビジネスラインの補完的な部分を提供しています。 

こういった違いはありますが、チャレンジャーバンクは市場ではスタートアップと同様に資本不足に陥り、企業の価値を迅速に証明することが求められています。業務のスピードを優先しているため、資本的支出を軽減するための柔軟な不動産ポートフォリオを初期の段階から必要としています。 WeWork では、まさにそのポートフォリオを提供しています。

チャレンジャーバンクの人材獲得および顧客獲得戦略も、従来型の銀行のそれとは少し異なります。彼らの顧客は、テクノロジーに精通する比較的若い層が多く、従来型の銀行が競合機関からの長年の経験を持つ人材を雇用することが多いのに比べ、チャレンジャーバンクは、テクノロジーに秀でた人材が集まる都市市場において、経験年数の浅い人材を探すことがよくあります。 

WeWork の充実したアメニティと美しいデザインを施したスペースは、こういったユーザー層にとって大きな魅力です。また、フレキシブルな契約条件と一等地のオフィススペースにより、WeWork はこれらの銀行がニーズに合ったスペースを予算内で探すことを可能にします。 

厳格な規制に準拠したカスタマイズ可能かつ安全なワークスペース

従来型の銀行は、施設内に物理的にアクセスできる人間や私語に対して敏感で、顧客データを厳しい規制下のもと管理しています。また、ネットワークインフラストラクチャを収容するためのネットワークアクセスおよびスペースに関する特定のニーズもあります。独立して運営されることの多いチャレンジャーバンクにおいても、これらの規制に従う義務があります。 

WeWork 615 S College St(ノースカロライナ州シャーロット)

WeWork は、JP Morgan などの大規模な機関から Varo Money などの小規模な新興企業まで、すべてのクライアントに高レベルの物理的セキュリティおよびネットワークセキュリティを提供しています。WeWork にはフロア全体の契約から複数階にわたる契約までさまざまなオプションがあり、物理的なセキュリティの問題を軽減し、会話が外部に漏れないようにすることができます。また、WeWork が提供するワークスペースは完全にカスタマイズ可能です。開放的なスペースにすることも、セキュリティ対策万全の閉鎖的な空間にすることも、個人用オフィスにすることもできます。 

安全で物理的なスペースに加えて、WeWork ではクライアントが独自の IT クローゼットを制御できます。これにより、DSP 要件あるいは ISP 要件がセキュリティ基準を確実に満たすようにできます。 

金融サービスクライアント向けのオフィスのレイアウトや所在地、契約の詳細については、wework.com/brokers からブローカーにアクセスするか、brokers@wework.com からメールでご連絡ください。

Will Sandford は、デンバー、ソルトレイクシティ、フェニックス、ラスベガスを含む Mountain West 地域の WeWork ポートフォリオディレクターです。彼は、職務の一環として地域の賃貸可能面積 150 万平方フィートおよび既存メンバー 42,000 人のリース、販売戦略、マーケティングを監督しています。

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