オフィスの意外な利点:メンタルヘルスの改善

「私はどうしても人に囲まれて仕事がしたかったのです」自分が必要としているものを求めて WeWork を訪れる 1 人のエンジニアが、こう言いました。

私たちの働き方は根本的に変わりました。人々はワークライフバランス以上のもの、つまり、いつ、どこで、どのように働くかを選択する力を求めているのです。自分のスケジュールに合わせて有意義に仕事をし、自分のニーズに合った空間で働くという自由を求めています。すべての人が 9 時から 5 時まで働くという時代は終わりました。All the Ways You Work で、WeWork メンバーがどのように仕事への取り組み方を再構築し、この新しい世界でどのように成功を収めているかをご紹介します。

パンデミック以前なら、自宅で快適に仕事ができるかどうかを基準に家を選ぶ人はほとんどいなかったでしょう。エリック・バーバラ氏は、確かにそれとは違う基準で家を選びました。バーバラ夫妻がオースティンに自宅を購入したのは、場所が気に入っていたのと、夫婦と 2 人の幼い子供で住むのに十分なスペースがあったからです。ところがパンデミックになり、バーバラ氏は自宅にこもるようになりました。そして在宅勤務が 7 か月目に入った頃には、家にこもり続けていることが本当にひどいストレスとなりました。

「自宅で仕事を続けることで、私の健康状態や家族との関係に影響が生じていることを感じ始めました」とバーバラ氏は言います。夕方 5 時半に困難な仕事の電話を終えたかと思うと、すぐに夕食のために家族とテーブルを囲む生活です。

「境界線がないので、私の心はそのまま仕事を引きずっていました。日中、子供たちの笑い声が聞こえてくるのは楽しいですが、泣いたり叫んだりして大騒ぎしているのを聞くと、仕事に集中できません。私はだんだん、仕事で十分な成果を上げられない気がしてきました。」とバーバラ氏は言います。

そこで、まずバーバラ氏は自宅のガレージで仕事をするようにしました。家の中で子供たちのじゃまが入らない場所は、そこしかなかったからです。これまでにない新鮮な体験で、それなりに楽しく、わくわくしました。そのうち、ニューノーマルがしばらく続くだろうとわかると、バーバラ氏は机を購入しました。ところが、机を置ける場所は寝室しかなく、それではプライベートな空間と仕事の空間の境界線が一層あいまいになってしまいます。

「パンデミックになって、精神的な重圧を感じるようになりました。文字通り、ベッドから這い出て机に向かっていました」とバーバラは言います。「家の中の階段を歩くだけで仕事モードから自宅モードに心を切り替えるのが、どんどん難しくなりました。家族と一緒に夕食を食べていても、頭の中では、ほんの数分前まで 2 階の自室でコンピューターに向かって四苦八苦していた難題のことを考えています」。

バーバラ氏は、DataGrail というレイターステージのスタートアップで働くエンジニアです。同社は、進化しつづけるプライバシー規制へのコンプライアンスを企業が自動対応できるサービスを提供しています。バーバラ氏のチームは、世界のさまざまなタイムゾーンに分散されています。バーバラ氏は米国中央時間帯のオースティンにいますが、シアトル、サンフランシスコ、ポートランドにいるソフトウェア開発者たち、さらにはメキシコに拠点を置くデジタルノマドのエンジニアと連絡を取り合う必要がありました。マルチタスクを遂行するには、集中できる環境が不可欠です。

バーバラ氏は自分の精神的な健康を保つために、10 月までに何かを変えなければと決心しました。まず、オースティンの WeWork 600 Congress Ave で仕事をしようと WeWork All Access を試してみることにしました。その時点では、少しは状況が好転するだろうが、きっとトライアル期間が終了したら元の生活に戻るだろう、と思っていました。

2020 年以前なら、通勤が恋しいという人はまずいなかったでしょう。ところが、通勤する必要がなくなったら、多くの人が考え直しました。バーバラ氏もその一人です。通勤時間は単なる移動時間というだけでなく、はるかに重要な意味を持つようになりました。仕事と家庭の間に線を引く、貴重な休憩時間となったのです。

バーバラ氏は、オースティンの中心街に位置する WeWork オフィススペースまで 15 分かけて自転車で通勤することにしましたが、これはとても嬉しい変化でした。

WeWork 600 Congress Ave(オースティン)の屋外テラスでくつろぐバーバラ氏。

「朝の自転車通勤は、とてもよい運動になります。パンデミックでは運動不足でしたから。この通勤タイムは、家と仕事の境界を区切るのに役立ちます」と、バーバラ氏は言います。「自宅に帰ってクローゼットにバックパックをしまうまで、仕事モードでいられます。職場と自宅の境界線が、以前のように明確になりました」。

トライアル期間が終了しても、バーバラ氏は WeWork All Access のメンバーシップを継続することにしました。

「私にとって、WeWork All Access の最大のメリットは、精神状態の向上です」と彼は言います。「自分でも気がつきませんでしたが、私はどうしても人に囲まれて仕事をしたかったのです」。

現在、バーバラ氏はホットデスクと電話ブースを使い分けています。エンジニアリングチームの業務を調整したり、コードを確認したり、メールを送信したりするのにはホットデスクを利用し、Zoom 会議には電話ブースを利用しています。

バーバラ氏は会社からコワーキング経費として毎月 250 ドルが支給されているため、残りの額を自費で支払っています。「まさに価値のある出費です」と彼は言います。「自宅を出て WeWork で仕事をできることで、私のメンタルは目に見えてよくなりました。それだけでもメンバーシップ費を払う価値があります」。

オフィスでの人的交流は、パンデミックの影響で制限があるため、以前より少なくなりましたが、再び見知らぬ人たちと交流がもてることは安心感につながります。

「世界は偶然の結びつきで満ちているということを、思い出すことができました。生身の人間が近くにいるだけで、人生には Zoom 会議よりもっと多くのことがあるのだと実感できます」とバーバラ氏は言います。「自分の身近な人たちだけでなく、外の世界にいる大勢の人たちとつながれる力があれば、現在の状況は一時的なもので、世界は再び社会的な出会いに満ちた場所に戻ることを忘れないでいられます」。

Jo Piazza は、受賞歴のあるジャーナリスト、ベストセラー作家、デジタルストラテジスト、ポッドキャストのホストです。

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