「どうしてまだ WeWork にいるの?」

私が今、世界中の人々から聞かれている質問がこれです — そしてこれが私の回答です

最近、ニューヨークの WeWork 222 Broadway に行った時のことです。オフィス内のデザインをチェックしたり、そこで働くメンバーの様子を見るため、オフィスを見回ってみることにしました。歩き回っていると、エレベーターロビーの天井に、「デイドリームをやめないで」というメッセージのネオンサインがあることに気づきました。そこで私の足は止まりました。人々が行き交うロビーで私はそこに立ちすくんだまま、しばらくそのサインを見つめていました。私は自問していたのです。「今も自分はデイドリームを生きているだろうか?」と。「自分の夢見た人生を送ることができているだろうか?」と。

私のデイドリームは 20 年前、オレゴン州ポートランドで始まりました。狭くて暗い、灰色の立法体のブースでひしめき合う地下オフィスを横目に見ながら通勤していた頃のことです。当時は最初のスタートアップに従事していました。そこは剥き出しのレンガの壁に自然光が降り注ぐ、カラフルでユニークなスペースでした。でも、毎日をあの地下オフィスで過ごしている人たちのことを思うと心が痛みました。建築科を卒業したばかりで、デザイナーとして理想に燃えていた私にとっては、美術館や図書館のデザインにはあれだけのエネルギーやイマジネーションを駆使するというのに、人々が 1 日の大半を過ごすオフィスについて、何の配慮もされていないように感じたのです。

そこから 10 年の歳月が過ぎ、WeWork が誕生しました。私たちの願いには、従来のオフィス環境に対する共感が根底にありました。何千万人という人々が、魂を吸い取られるようなあの灰色のオフィスで働いていることに私たちは気づいていたのです。私たちが想像したのは、そこで働く誰もが、毎朝仕事場に足を踏み入れるたびに心が踊り、励みとなるような世界でした。そこで人々はより素晴らしい仕事をし、より有意義なつながりを作り、そしてオフィスを後にする頃には良い 1 日が過ごせたことを嬉しく思える、というような。そして私たちはそれをスピーディーに実現させたいと考えました。でもそれは、有名なスタートアップになりたかったからでも、ベンチャーキャピタリストが望むような右肩上がりの躍進的な成長を実現させるためでもありません。私たちは、なるべくたくさんの人になるべく早く、より良い仕事場での 1 日を提供したかったのです。

それは容易なことではありませんでした。400 人のメンバーに向けて Soho のビル 1 棟 をオープンさせることですら、想像を絶するほど大変でした。情熱的で献身的なチームの計り知れない努力のおかげで実現したのです。WeWork の共同創業者としての肩書きはアダムと私のものかもしれませんが、最初から素晴らしいチームに恵まれていたのです。(Kyle O’Keefe-Sally、Lisa Skye、Lauren DesRosiers、Carlos Villamil、Danny Orenstein、Marga Snyder、Chia O’Keefe、Devin Vermeulen その他、WeWork の礎を築いてくれたすべてのみなさんに心から感謝します。) 

WeWork 222 Broadway(ニューヨーク)

2 軒目のロケーションとなるニューヨークの 5th Avenue and 34th Street に着手した時のこと。チームメンバーの一人と交わした会話を私は一生忘れることはないでしょう。誰もがものすごいプレッシャーとストレス、そして不安でいっぱいでした。そんな中、彼は「これにどれだけの価値があるのか」と私に聞いたのです。私の答えは、今も昔も変わりません:

もちろん、それは絶対に価値のあることです。

困難や挫折に直面したとしても、私たちには世界にプラスの影響を与えることのできる機会、そして義務があるのです。毎日、私たちは人々の生活を変えています。毎朝、メンバーが私たちのオフィスに足を踏み入れるたび、これまでの努力や忍耐が正当なものだったことが検証され、そしてそれを目の前で確認することができるのです。真にポジティブなインパクトを作り出す機会を提供できる企業はそう多くはありません。そして、その中でも、世界中で毎日、お客様と一緒にそれを体験することができるような機会はさらに希少です。

ここ数週間ほど、マルセロや幹部メンバー、そしてコミュニティチームまで、多種多様なチームメンバーとのミーティングを重ねてきました。複雑な課題や困難な状況が多々あることは事実ながら、一貫しているのは私たちのミッション、そしてメンバーへのコミットメントです。私が話をした人々は誰もが、ただの仕事以上のもののためにここにいるのです。誰もが自分なりのやり方で、自分たちよりも大きなものに貢献したいと考えているのです。

同時に、WeWork に対する根強い懐疑心があることも忘れてはいません。今、これまで以上に、私たちがここでやっていること、私たちが標榜するもの、そして目指すものについて強い意見を持つ人々が社内外にいることは事実です。でも私は、私たちがどんな会社なのかは、私たち自身が決める と信じています。これからは、私たち一人一人が、会社としてどんな存在にしていきたいのか、そしてそこにどうやって到達するのか、責任を持って遂行する機会と責務があるのです。

私自身としては、こうして再び「未来へ戻る」ことが出来、エネルギーが全身に満ち溢れるのを感じています。WeWork のコアビジネスに重点を置くことは、私たちの本来の強みを取り戻すことであり、それはビジネスの根幹を向上させるだけでなく、より具体的に革新を進め、ミッションを支えることを可能にしてくれます。その重要な例の一つとして、コミュニティ、テクノロジー、デザイン各部門の結びつきを改めて強固なものにし、メンバーにインスピレーションを与え、クリエイティビティを刺激する画期的なプロダクトを作り出すためのプロセスに着手しています。これが今の私の最重要プライオリティです。私たちの価値観とビジネス戦略の足並みを揃えることで、世界でユニークなものを構築するその一部であることを、ここで働く誰もが実感できるようになるでしょう。

今後数週間、数ヵ月の間にさらなる詳細をお知らせすることになるとは思いますが、今私たちがフォーカスすべきは、WeWork がまったく新しいオフィスのあり方を提案して創り出したこの業界で、議論を挟む余地のないリーダー的存在にまで私たちを押し上げてくれた、あの本質的で重要な施策です。私がぼんやりと空想していた WeWork エクスペリエンスは、20 年経った今も、人として弛まず向上を続け、素晴らしい会社を作る手助けをしていきたい、と私を奮い立たせてくれています。

これまで一緒に仕事してきた、そして現在もここにいるすべての WeWork チームメイトに対し、これまで達成してきたこと、そしてこれから達成するであろうことに、圧倒的な感謝の気持ちでここに御礼申し上げます。

ミゲル

あきらめない力と忍耐力があれば、どんな困難も打ち破り、どんな障害物も消し去るほどの魔法のような力が湧いてくる。
—ジョン・クインシー・アダムズ